ディフェンダー嚆矢の地で / 祝いのサンドドローイング

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67年間という長きに渡り生産されたが、今年2015年で生産を終了する「ランドローバー」ディフェンダー。それにより記念の年となることから、歴代モデルによる祝いのサンドドローイングを披露した。

1947年、ローバー・モーター社(現ランドローバー社)のエンジニアリング・ディレクター、モーリス・ウィルクスは英国アングルシー島にあるレッド・ワーフ湾に家族旅行で訪れていた。常日頃から車両開発のために新しいアイディアを考えていた彼はこのレッド・ワーフ湾で、ふと着想したイメージを砂の上に描いた。それがディフェンダーの前身であるシリーズ I(ワン)だった。

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モーリス・ウィルクスのスケッチをもとに、1948年に誕生したシリーズ I。農家や作業用といった多目的な使用を想定してつくられた。そして4輪駆動システムと頑強なラダーフレームから恩恵を受ける高い走破性から、軍用車としても使用されるようになる。また、車体の軽量化、防錆対策のためにボディパネルにはアルミ合金製を採用するなど、現代にも通用する高い技術は、後のディフェンダーにも継承されている。

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ルーツというべきレッド・ワーフ湾に描かれた「ディフェンダー」。3時間にもわたり、歴代モデルの6台が一堂に会してサンドドローイングに挑んだ。また最終モデルの限定車となる「ヘリテージ・リミテッドエディション」「アドベンチャー・リミテッドエディション」「オートバイオグラフィー」を動画内で発表している。

ディフェンダーという名車に一旦幕が下りるが、2016年に次世代ディフェンダーが登場するという噂がある。一度、開発が白紙に戻ったとも言われているだけに、噂のままで終わらないことを祈る。

<text : 坪谷 直哉>
画像/動画出典:YouTube

http://youtu.be/TvmZ5ysduDM

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2015-01-13 | Posted in エンタメ, クルマ  

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