クルマ × 食の美味しい関係(BMW × ガレージピクニック)
171年ぶりだという十三夜の月が2回見られる「ミラクルムーン」、通常の満月より大きく明るく見える「スーパームーン」、今年は何かと「月」の話題が多い。夜が一番長いことで知られるこの季節だからこそ有意義に過ごしたい。訪れたドライブコースを振返りながらガレージで愛車を洗車した後、ピクニックのために本や音楽、フードを持ち込んで「秋の夜長」を楽しむ。
BMWならではの高性能クーペ
馬車時代からクーペはパーソナルな雰囲気から、劇場などへ向かうための特別な乗り物として貴族に愛用された。BMW335iのクーペモデルも、贅沢にクーペ専用のボディパネルが与えられ、スペシャルな仕上がりとなっている。全長4,590mm、全幅1,780mmという国内でも扱い易いサイズのボディは、精悍でありながらもサイドのプレスラインが優雅ささえも醸し出している。その立ち位置といい、デザインの特徴といいベルトーネによってデザインされた60年代のアルファロメオ ジュリアを思い起こさせる。
N54B30Aと呼ばれる直噴3.0リットル6気筒エンジンには、三菱重工製のパラレル・ツイン・ターボを採用。最高出力306ps、最大トルク40.8kgmにより、0-100km/h加速は5.7秒の実力を備える。低速域から溢れるトルク感は、このエンジンの改良版N55B30Aよりも野性味があるように感じた。またこのエンジンが、現行BMW6気筒ターボエンジンの源流といえる。
スポーツサスペンションを用いた足回りには、軽量なことで定評のあるアルピナ ダイナミックホイールの19インチとミシュラン パイロットスーパースポーツが装着されていた。懸念される大径ホイールと高扁平率タイヤの組み合わせによる突き上げなどはなく、コーナーでは粘りがあり、固すぎず適度な柔らかさがもたらす快適性に、スポーツサスペンションの存在を忘れる瞬間さえあった。
手軽に楽しめるパンサンド
ピクニックの歴史も貴族に行き着く。狩猟に出掛けた際、現在の高級ケータリングサービスのように、サーブする人間を伴えて、野外で贅をこらした食事をすることが流行った。ところが、のちの18世紀、エドゥアール・マネの「草上の昼食」に描かれているように、パンやフルーツなどの軽食に移り変わった。
このようにピクニックに欠かせないものといえばパンだろう。そして、あの人気商品のように食パンを袋状にした中に具を入れたサンドイッチが自宅で簡単に作れるとあり、平成22年の発売以来メディアで話題となっているのが「サンドでパンだ」。作り方も至って簡単。2枚の食パンの中に具を挟み「サンドでパンだ」を、手で上から押さえるだけで、四角、ハート、まる、クローバーの形になるという優れもの。(今回はクローバーを使用)
ガレージでサンドイッチを片手に、愛読書を読みふけり、傍らの愛車と共に「秋」という季節を楽しむのも一興ではないだろうか。
<問い合わせ先>
株式会社曙産業
<撮影協力>
ラディアス川崎
<text / photo : 坪谷 直哉>